2025.04.13
職人ブログ
雨風の強い習志野市は、雨樋(雨どい・雨とい)に要注意!地元の瓦屋が解説します。
雨や台風が多い習志野だからこそ要注意!あなたの家の雨樋、大丈夫ですか?
習志野市は、東京湾に面していて、海からの風の影響も受けやすいですよね。温暖で過ごしやすい日が多いですが、台風シーズンには強い雨や風に見舞われることもあります。
そんな習志野の気候だからこそ、お家を守る「雨樋(あまどい)」の役割って、実はとっても大切なんです。雨樋は、屋根に降った雨水を集めて、うまく地面に流してくれる縁の下の力持ち。建物の壁や土台が雨水で傷むのを防いでくれています。
この記事では、習志野市で50年近く屋根工事に向き合ってきた丸治瓦が、習志野市における雨樋の大切さと、普段からできるお手入れの方法についてお伝えします。習志野市にお住まいで、「うちの雨樋、大丈夫かな?」と気になっている方は、ぜひ読んでみてください!
雨樋(あまどい)って、どんな働きをしているの?
雨樋(雨どい)の役割
雨樋の一番大事な役割は、屋根に降った雨水をキャッチして、スムーズに地面や排水溝へ導くこと。これによって、お家の壁が雨水で汚れたり、土台が濡れて傷んだりするのを防いでくれるんです。
それだけじゃなく、雨水が建物の周りに溜まってしまうのを防いだり、雨だれの音を小さくしてくれたりもします。静かで快適な暮らしのためにも、雨樋は欠かせない存在と言えます。
習志野市の気候と雨樋の関係
皆さんもご存知の通り、習志野市は東京湾に面していて、「太平洋岸式気候」に属します。年間を通して比較的温暖ですが、夏は湿気を含んだ南東風、冬は乾燥した北西の季節風が特徴です。年間平均降水量は1400mmを超え、特に台風シーズンには強風雨に見舞われることも少なくありません。(出所:気象庁ウェブサイト気象データ統計(千葉県千葉))
こういった習志野ならではの気候では、雨樋の働きがより一層重要になります。詳しくはこの後にお伝えしますが、強い風で飛ばされてきた落ち葉や砂、ゴミなどが雨樋に詰まりやすくなるからです。雨樋が詰まってしまうと、せっかくの雨樋も役割を果たせなくなってしまいます。
もし雨樋が詰まったり、壊れたりしたまま放っておくと、ご自宅の不具合につながるリスクが高まります。例えば、行き場を失った雨水が雨樋から溢れてしまい、それが壁を伝って流れることで、壁が傷んだり、壁からの雨漏りの原因になることもよくあります。
また、習志野特有の海からの塩分を含んだ風や、季節ごとの気温差も、雨樋にとっては過酷な環境です。こうした影響で、雨樋が傷みやすくなることも考えられます。だからこそ、定期的なチェックとお手入れが、お家を長持ちさせる秘訣になるんです。
雨樋(雨どい)のトラブルとは?放置すると何が起きるの?
雨樋(あまどい)トラブル、こんな場所・時期は特に注意!
雨樋でよく見かけるトラブルには、「詰まり」「破損」「傾き」などがあります。
- 詰まり: 主な原因は、風で飛んできた落ち葉や土、ゴミなどがつまり、排水を妨げます。
- 破損: 長年使っていることによる劣化(特にプラスチック製は紫外線で傷みやすいです)や、台風などの強い風、大雪の重みなどで割れたり、外れたりすることがあります。
- 傾き: 雨樋を支えている金具が緩んだり、お家自体のわずかな歪みなどで、雨樋の角度が変わってしまうことも。
これらのトラブルを「まあ、いいか」と放っておくと、次のような心配が出てきます。
- 外壁の劣化: 雨樋から溢れた水が壁を伝うと、塗装が剥げたり、壁材が腐食したりする原因になります。雨樋を溢れた水が地面に跳ね返ると、お家の土台(基礎)にも悪影響が出かねません。
- 雨漏り: 溢れた水が屋根や壁の隙間から建物内部に入り込み、雨漏りを引き起こすことも。雨漏りは建物の構造を弱らせるだけでなく、カビやシロアリの発生にもつながり、住んでいる人の健康にも関わってきます。
- 騒音トラブル: 雨樋がうまく機能していないと、雨水が雨樋から溢れて落ちてバシャバシャと大きな音を立てることがあります。東京のベッドタウンである習志野市で、この音が近隣の方とのトラブルにつながることも懸念されます。
雨樋(あまどい)のメンテナンスと修理のポイント
メンテナンスの最適なタイミングは?
雨樋のチェックは、築5年以上経過した家では、年に1回程度行うのがおすすめです。特に、台風シーズンが過ぎた秋口(9月~10月頃)や、本格的に落ち葉が増える前(11月頃)などが良いタイミングです。
この時期に掃除や点検をしておくと、冬場の雨や雪解け水によるトラブルを防ぎやすくなります。 また、ゲリラ豪雨や強い台風が通過した後にも、雨樋に歪みや破損、詰まりがないか確認しておくと、より安心ですよ。
特に注意が必要なお家は?
基本的にどんなお家でも定期的なメンテナンスは大切ですが、特に注意していただきたいのは、次のようなお家です。
- 大きな木の近くにあるお家:神社の近くや公園、学校のそばなど、立派な木が近くにある場合は、落ち葉や枝で雨樋が詰まりやすいため、こまめなチェックと掃除が欠かせません。
- 築年数が経過しているお家: 雨樋も、年数とともに劣化します。特に古いタイプの雨樋(例えば、昔ながらの銅製など)や、設置から15年以上経過している場合は、破損や歪みがないか注意深く見てみましょう。
- 以前に雨樋トラブルがあったお家:一度詰まったり破損したりした箇所は、再び問題が起きやすいこともあります。
- 海に近いエリアのお家:習志野市でも特に海に近いエリアでは、塩分を含んだ風(塩害)で金具が錆びたり、雨樋自体が劣化しやすかったりします。
これらに当てはまる場合は、少し頻度を上げてチェックすることをおすすめします。
自分でできる簡単チェック
雨樋の点検は、ご自身でできることもありますよ。
- 晴れた日に:下から見上げて、雨樋に割れや大きな歪み、外れかかっている部分がないか見てみましょう。金具が錆びていたり、緩んでいたりしないかもチェックポイントです。
- 雨の日に:雨樋から水が溢れ出ていないか、ちゃんと縦の管(竪樋)を通って下に流れているかを確認します。水の流れがおかしかったり、変なところから漏れていたりしたら、詰まりや破損のサインかもしれません。
プロに任せるのが安心な場合
簡単なチェックはご自身でもできますが、実際に雨樋に登って掃除したり、本格的な点検や修理、交換作業となると、高い場所での作業は危険が伴います。安全のためにも、私たちのような専門業者に任せるのが一番です。無理は絶対にしないでくださいね。
習志野で雨樋の修理を頼むなら、海沿いの環境に強い材料の提案や、台風対策を考えた施工ができる業者が頼りになります。長くお付き合いできる会社を探すことをおすすめします。
私たち丸治瓦でも、雨樋掃除を承っています。実際の作業の様子はこちらの施工事例でご紹介していますので、よかったらご覧ください。
また、雨樋に限らず、習志野市での屋根修理業者の選び方についても記事でまとめていますので、合わせてご確認ください。
まとめ:習志野で快適に暮らすために、雨樋チェックを忘れずに!
①【習志野の気候と雨樋】 海からの風や台風の影響を受けやすい習志野では、雨樋がお家を守る重要な役割を担っています。
②【放置は危険!】 雨樋の詰まりや破損を放っておくと、外壁の劣化や雨漏り、騒音など、様々なトラブルにつながる可能性があります。
③【枯れ葉に注意!】 大きな木の近くにお住まいの方は、特に枯れ葉が増える秋から冬にかけて、雨樋が詰まりやすくなるため注意が必要です。
④【点検と掃除】 年1回の定期点検を心がけ、特に秋口や落ち葉の季節前、台風後などがおすすめ。簡単なチェックはご自身で、本格的な掃除や点検、修理は安全のためプロに依頼しましょう。
⑤【定期的なケア】 定期的な点検とメンテナンスで、雨樋を良い状態に保つことが、大切なお家を長持ちさせ、快適な暮らしを守ることに繋がります。
この記事を読んで、「うちの雨樋、ちょっと見てみようかな」と思っていただけたら嬉しいです。もし、ご自宅の雨樋について心配なことや、わからないことがあれば、いつでも私たち丸治瓦店にご相談くださいね。